友だち付き合いが苦手と再認識 その①

勤め先の営業さんから女の子向けの商品を大量にいただいた。

現場で余り、貰い手がなければ処分とのことだった。

私の頭に、同じ市内に住む女のお子さんを持つ友人が頭に浮かび、「こんなのあるけどいる?」と連絡してみた。すると「いるいる、うちの娘、それ大好きなのーー!!ありがとう!」と大喜びしてくれた。連絡して良かったなあと思った。

 

その週末に、一家が我が家まで引き取りに来てくれた。

家には上がったけど、ちょっと立ち話をして15分くらいで帰っていった。

お茶くらい出せば良かったけど、椅子をすすめても座らなかったのでまあよしとした。

実は友人とは1対1だとそんなに会話が盛り上る相性ではなく、会うときはいつも3人以上なので、実際私も「会話もつかな・・お茶やお菓子用意して無理に座らせたりしたらちょっとこう、気づまりな時間になるんじゃなかろうか・・」と、あえて何も用意していなかったところもあったのだった。

そんな間柄でも、真っ先に声を掛けたところに気持ちを感じてもらえればいいな、と思っていた。

 

友人は9年くらい前に務めていた職場の同僚で、私が転職してからもグループで我が家に集まったり外食したりという機会が年に1回くらいのペースで続いていた。 

コロナもあって集まりもなく本当に久しぶりに会って、友人づきあいがすこぶる苦手な私も充実感を感じた。短時間だったことも良かったのかもしれない。

喜ばれるって気持ちいいなあ、なんて思ってすっかりご機嫌になっていた。

 

1週間ほど経ったある日、また営業さんから現場で余った便利グッズとお菓子が大量にあるけどどうですか?と声がかかった。

先日友人に喜んでもらえたので、「まだ数日しかたってないけど聞いてみようかな・・」とLINEしてみたらすかさず「欲しいです!!」と返事が。

またその週末に一家が我が家にやってくることになった。

「市内といっても車で20分はかかるところをわざわざ来てくれるんだしな・・お茶菓子と飲み物くらい用意したい、もしまた立ち話でバイバイになっても」と思って色々用意して出迎えた。

グッズとお菓子をぎっしり詰め込んだダンボールの開封式のあと、2時間程度お喋りしてお別れした。

家族単位ではあるものの、グループ外でお茶をするのが初めてではあったけど、なんとなく成立していたように思い私は少し嬉しかった。

 

そしてさらにその翌週、営業さんからまた「某キャラクターの大判カレンダーがいくつか余ったけどいりますか?」と声がかかった。

これは確実に欲しいだろう・・私はすかさず友人にLINEした。

当然のごとく「欲しいです!旦那も実はファンなの!嬉しいありがとうございます!!」とテンション高い返事が来たのだった。

引取りの日時は旦那と相談して連絡させてもらっていい?とのことだったので、「いつも来てもらって悪いから私がそちらの家までちょこっと行こうか?もちろん我が家がよければOKだよ。」と返すと、「うちは人をお通しするスペースがないので、そちらに伺ってもいい?」とのことだったので快諾した。

しかし週末になっても連絡はなく、「今週は都合悪かったのかな」と特に疑問に思わずにいた。ところが。